支配的または自動的な反応を抑制すること。トップダウン注意と重複する機能概念である。前頭前野以外に前補足運動野および島皮質の関与が指摘されている。
まずゴー反応(例えば、画面上にQ. P, Tの文字が出たらできる限り早くボタン押しする)を訓練する。次に、ノーゴー反応(例えば、画面上にXの文字が出たらなにもしない)を導入する。ノーゴー試行でのエラー(ゴー反応を抑制し損なう)比率が成績の指標。反応時間に制限を設けて反応を急がせる。前頭前野背外側部の両側破壊でノーゴー試行でのエラーが増える(Iversen&Mishkin, Exp Brain Res 11: 376, 1970)。総説としてAron..Poldrack (TINS 8: 170, 2004)。Sasaki&Gembaは主溝背側壁にノーゴー試行特異的なフィールド電位(nogo potential)を発見した(Sasaki&Gemba, Exp Brain Res 64: 603, 1984)。
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文責: 革新脳マーモセット脳機能データベース検討ワーキンググループ タスクセット検討小委員会 (中江健、宮本健太郎、中村克樹、田中啓治)
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